秋篠宮殿下のおことば


お写真 秋篠宮殿下

 

 本日、「全国学校・園庭ビオトープコンクール2017」の発表と交流大会が開催されるにあたり、皆さまと共に出席できましたことを、たいへん嬉しく思います。そして、この度、各賞を受賞される皆さまに心よりお祝いを申し上げます。

 自然は、多様な生き物が暮らしていく場であるとともに、地球温暖化の防止や災害による被害の軽減をはじめ、多くの機能を有しております。そして、その自然の活用は、教育や保育においても大切なものと考えられており、なかでも幼児教育や保育においては、自然との触れ合いが子どもの豊かな感性や思いやりの心を育てると言われています。また、学校教育では、自然とそこに生息する生物を観察することにより、児童・生徒たちの興味や関心を喚起し、探究する力を育てるとともに、その中から今までにない知見が得られることがあります。

 子どもたちの周りから身近な自然が少なくなりつつある今日(こんにち)、学校や園庭に作るビオトープは、さまざまな面で、園児・児童・生徒たちの成長に資する大切な空間であると言えましょう。この度のコンクールにおける受賞事例では、身近な自然を積極的に活用した、興味深い取り組みが紹介されています。このような活動は、これからの教育や保育にとっての参考事例になりましょうし、現在国際社会が求めている持続可能な社会に向けた人づくり、そして地域づくりにも大きく貢献する意義深いものと考えます。

 終わりに、本コンクールも今回で10回目を迎え、身近な自然の大切さが広く認識されるようになってまいりましたが、このことは、これまで活動に携わってこられた多くの方々のご尽力によるものであり、ここに深く敬意を表します。そして学校ビオトープ、園庭ビオトープの取り組みが、今後も日本各地で普及し、自然を慈しむ心の輪が広がっていくことを祈念し、私の挨拶といたします。

 

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